「財務3表一体理解法」を読み解く

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「財務3表一体理解法」 國貞克則 著 朝日選書を読み解いてみました。

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 御図書は財務3表の五つの「つながり」から会計の仕組みを解説していますが、一つ一つの取引ごとに仕訳を行い、試算表へ、さらに損益計算書(PL)、貸借対照法(BS)、キャッシュフロー計算書(CS)に展開、「財務諸表」を作成を試みてみました。

 帳簿、仕訳作業が十分果たされれば、財務諸表への展開が「エクセル」で自動で作成することが出来ました。


  会社の三つの活動と、財務諸表のつながり

経営のシュミュレーション

利益対策のロジック

参考資料 公益法人会計始めの一歩









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財務3表実践活用法 国貞克則 著 朝日新書

「理解」から「分析」、そして「実践活用」へ。「財務3表シリーズ」の第3弾。
決算書は「企業経営の成績書」といわれるが、実は過去を振り返るだけでなく、ビジネスの構造や将来を考える材料としても使える。
経営者の意思をつかむ、事業再生を考える、予算をコントロールする……。
ビジネスのあらゆる場面で財務3表が活用できて、即、使える。

目次
第1章 会計を通して、ビジネス全体を俯瞰しコントロールする(会計でビジネスの何が見え、何ができるか
経営の効率と経営者の意思が財務諸表に表れる
財務諸表で事業再生案を考える
予算を策定しコントロールする)
第2章 利益と現金の違いを認識する(収支計算書だけでは起業できない
キャッシュフローはごまかせない)
第3章 世の中は「投資」と「リターン」で回っている(投資評価について
M&Aにおける会社の値段の決め方
個人の生活も「投資」と「リターン」)

など

CSをみれば会社の戦略がわかる

          ①②③④⑤⑥⑦⑧
営業キャッシュフロー ++++――――
投資キャッシュフロー ++――++――
財務キャッシュフロー +―+―+―+―
  現金残高

①+++
 営業活動で現金を生み出した上に借入などで現金を増やしている。さらに固定資産や有価証券などを売却している。将来の大きな投資のためにお金を集めているのだろうか。
②++-
 営業活動と、固定資産や有価証券などの売却により現金を生み出し、借入れの返済を積極的に行っている。財務体質強化の段階にある会社だろう。
③+-+
 営業活動で現金を生み出した上に借入れなどで現金を増やし、積極的に投資活動を行っている。将来の戦略も明確な優良企業のパターン。
④+--
 営業活動で生み出した現金を投資活動や借入金の返済に充てている。潤沢な営業CFがある会社であろう。
⑤-++
 営業CFのマイナス分を借入れと固定資産や有価証券の売却で賄っている。問題会社の一般的なパターン。
⑥-+-
 営業CFのマイナス分と借入れ返済分を固定資産や有価証券の売却で賄っている。過去の蓄積を切り売りして事業を継続している。
⑦--+
 営業活動で現金を生み出せていないが、将来のために設備投資を行っている。営業のマイナス分と設備投資資金をすべて借入や新株発行で賄っている会社。よほど自信がある将来計画があるだろう。
⑧---
 営業活動で現金を生み出せていないのに、将来のための設備投資を行い、借入金の返済も行っている。過去に多くの現金の蓄積があった会社なのだろう。


分析手段のまとめ
1社1期分の財務諸表から会社の様子を分析する基本的なステップ。
①BSの右側を見て、どのようにお金を集めてきているかをチェックする。
 特に有利子負債の額がどの程度あるかを見ておく
②利益剰余金の額をみて、その会社が過去に利益を上げていた会社かどうかをチェックする。
③BSの左側を見て、集めてきたお金が何に投資されているかをチェックする
④その際に、「流動比率」「固定比率」「長期固定適合率」「自己資本比率」などの指標を感覚的にイメージでつかむ。
⑤BSとPLの高さを比べて、投下した資産をいかに効率よく使って売上高に変えているか、つまり総資本回転率をチェックする。
⑥売上高からいかに効率よく利益を出しているか、またその利益をどのようにだしているか(営業利益なのか営業外利益なのか特別利益なのか)といった利益構造をチェックする。
⑦キャッシュフローの8パターンのうちのどれに当たるかチェックする。
⑧主要な財務分析指標「ROE」「レバレッジ比率」「総資本回転率」「当期純利益率」の数値をチェックする。
⑨このように全体城をチェックした上で、気になるところがあれば実際の財務諸表に踊ってm細かい数字を確認する。

行政は、従来の予算管理ばかりでなく、新たな会社経営として財務諸表に基づく事業管理が要求されます。
一方、都市再開発事業においても、市が所有する公共施設の再生についても、改めて事業経営のインフラ整備として、事業そのものの経営改善から新たな事業として再興する観点から、民間経営とするか、共同経営とするか、単独経営とするか、ディベロッパーとの協議が重要である。
その前提として、従来施設の権利関係を清算し、それを前提に、今後の再生計画を協議して行くこと、対応のプロジェクトを樹立することが肝要である。

現在、PFI手法導入により、施設再生事業が、SPC事業会社により推進されている。
当然、事業費用を出資した行政は、情報のディスクロジャーに基づいて、どのような関与がなされて行くか、すなわち経営に関わって行くか、重要な案件です。SPCとしても今後の事業推進計画、経営手法をデスクロジャーする使命が重要だと思慮します。

ザックリ事業の経営実態を見える化 できますが、この財務諸表についてどう分析し、当面の戦略を読み取ることが肝要である。管理会計の手法で検討してみたい。

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このページは、blogskawano.netが2018年1月24日 15:49に書いたブログ記事です。

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