2018年11月アーカイブ

無年季的質地請戻し慣行について

 下総の国葛飾郡幸谷村(現在松戸市)の事例を見てみましょう。 
 天保 15 年(1844 年) 1 月に、幸谷村の武左衛門は同村の万蔵に、約 300 平方メートルの 土地(万蔵の屋敷地を含む)を 3 両余りで売却しています。 
 この土地は、もともと万蔵家の所有地でしたが、60 年前(1784 年頃) 武左衛門家が質に 取り、その後、質流れになっていたのです。 
 質流れからでも、半世紀ぐらいは経っていた。 
 質流れ後も、万蔵は土地の管理を続けていました。
  しかし、万蔵は屋敷地まで失ったことを常々残念に思っており、質流れになった土地の うち、屋敷地だけでも返してほしいと、武左衛門に頼みました。 
 そこで、武左衛門は、「格別の慈愛」を持って、家敷地などを売り戻すことにした





村と百姓の江戸時代


百姓たちの幕末維新




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富士市付近

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