漱石先生の追懐 和辻哲郎を読む

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漱石先生の追懐 和辻哲郎   

漱石自写真.jpg

夏目漱石は、芸術は、人格の表現である

眼の作家であるよりも心の作家である

画家であるよりも心理家である 

見る人であるよりも考える人である

小説家であるよりも哲人に近かった

先生の作物は、イデーに基づく、作られたもの

それは、人生の報告を聞くのでなく、一人の求道者の人間知と内的経路の告白を聞くのである


漱石の創作と諧謔性

 

利己主義   →   不正と虚偽性に対するエゴイズ、嫌悪

情熱と不快(猫、草枕、野分)

     ↓

徳義的脊骨    →    正義 への愛 公正への情熱 

厭世的気分 (虞美人草)    → 恋愛の葛藤(三四郎)

人生は片づかない 悲劇的開展

  (それから、門、彼岸過迄、行人

                           

厭世的あきらめ 正義への絶望的開展(道草)  ↓                                                    

        (こころ生きること・生と死 

          ↓           

無頓着  →  則天去私 (明暗)  →  創作と諧謔性











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このページは、blogskawano.netが2019年5月21日 18:23に書いたブログ記事です。

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