図書館の未来について
欧米では、図書館のライブリアンと資料館のアーキビストは専門職で、
激動の時代、重要戦略のインテリジェンス(情報分析業務)を担っている。
ライブリアンは出版物の収集、保存、提供等の定型業務を通して、軍事、外交、生活・文化等の深層に訴えるアーカイビングの役割を果たしています。
日本では、図書館を勉強の場、あるいは資料の貸出しの場というイメージで、ハコもの行政の枠の中で、ライブリアンが官と行政の論理に縛られ、受け身になり、図書の貸出し係になり下がっている。
公共図書館を育てるとは、欧米や日本での議論や実践を踏まえて、
市民生活の場に見合ったアーカイビングを支援する図書館像を示し、
図書館は、現在、集客力の大きい公共施設なっているが、これに民間的な手法をおり混ぜることで、地域活性化に欠かせない「知的なクリエイティビティー」が醸成され、加味されることを期待したい。
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「現状」を「ありたい未来」に向けて変えていくための社会教育活動
地域や社会の課題とは、「地域や社会の置かれている現状」と「ありたい姿」の間にある差異を指します。
そしてその差異を埋めるために大切なのは「仲間とともに主体的に学ぶこと」と「学んだことを形にする活動」です。
その取組は、経済優先により格差が広がる現代社会の現状を、人と人との関係性を大事にした社会に変えていこうとする社会教育活動ととしてもとらえることができます。
▽ その人の属するコミュニティにはさまざまな階層があることが大切
コミュニティという言葉の代表は、同じ地域を基盤に人が暮らす共同体ですが、
会の趣旨に共感した人同士が結びつきともに活動する共同体もコミュニティととらえることができます。
受講生の皆さんを例とすれば同じゼミ生同士や、大学でのサークル活動もコミュニティとしてとらえることもできます。
人が豊かに暮らしていくことができるためには、他者とのつながりはとても大切ですが、そういうつながりの場が一つではなく、階層の違うコミュニティをたくさん持っていることが大切です。
会員にとって豊かな暮らしを実現するためにとても必要なコミュニティとしてとらえられているのだと思います。
▽ あらゆる集団運営の場面に社会教育主事の役割がある
公民館主事や地域福祉コーディネーターという、職業としての社会教育主事の可能性について紹介してきましたが、今回は組織の活動を社会教育の側面からとらえて、そこに社会教育主事としての役割をとらえてみようと試みました。
このことをもう少し広げて考えてみると、会社のような組織においても「会社の現状」と「会社としての在りたい姿」の間にある差異を、会社に属する人たちがチームとなって学びながら埋めていく活動も、社会教育活動の側面からとらえることができ、社会教育主事として学んだことを活かすことができる場の一つであるととらえることができます。
つまり、あらゆる集団運営の場面に社会教育主事の役割を見つけることができるのではないかと考えています。
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