2023年2月アーカイブ

ChatGPT

 検索から生成へ (ネットで検索しました)

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( 検索結果をまとめてみました)

生成系AI開発において特に脚光を浴びる企業が「オープンAI」である。

イーロン・マスク氏をはじめとする著名IT企業家の投資を受けて2015年に非営利団体として創設された同社は、その後営利部門を設立し、対話型生成系AIChatGPT(チャットGPT)」を昨年11月に発表した。

チャットGPTは文章で質問すれば、情報を整理して伝えるばかりか、翻訳や小説のプロット作成、英会話の相手やプログラムコードの作成なども行い、高精度かつ汎用(はんよう)性が高いことに関心が寄せられた。

現在は登録すれば無料で利用できることから、発表後2カ月で1億ユーザーを達成。人気SNSの「TikTok(ティックトック)」が1億ユーザーまで9カ月かかったことと比較しても、その影響力の高さがうかがい知れる。


対話型生成系AIはさらに、インターネットで常識となった「検索」に大きな影響を与えると予測されている。

検索はユーザーが自らサイトをめぐり情報を整理するが、対話型生成系AIは質問を記入するだけで、AIが秘書のように欲しい情報をまとめて、わかりやすく伝える。

将来的には、ユーザーの年齢などによって表現を変えたり、AIとの対話から新たな興味を提案したりするなど、個人に最適化された情報提供サービスになると考えられる。

 

一方、収入の多くを検索に頼るグーグルにとって、対話型生成系AIは屋台骨を揺るがす存在である。オープンAIに早くから投資を行うマイクロソフトは今月、同社の検索エンジン「Bing(ビング)」に、チャットGPTの改良版となる対話型生成系AIを搭載すると発表。

現時点では一部ユーザーのみプレビュー版の利用が可能だが、チャットGPTより高性能との評価もある。

危機感を抱くグーグルもこれに対抗し、同様の対話型生成系AIBard(バード)」を近く公開すると発表。生成サービスによる収入源の確保は今後の課題だが、「検索」から「生成」への流れの中、各社が開発を競い合っている。

 

とはいえ、課題も多く指摘されている。グーグルやマイクロソフトが発表会で行った対話型生成系AIのデモンストレーションでは、AIの回答に間違いが指摘されている。

企業もAIは完璧ではないとただし書きをつけるが、記述の正確性の問題に加え、詐欺やフェイクニュースなどへの利用が懸念される。

さらに米スタンフォード大学の調査では、リポート試験にチャットGPTを利用した学生が17%いたことが判明しており、同大学はチャットAIが生成した文章の検出ツールを開発。オープンAIも同様の検出ツールを開発するが、その精度はいずれも発展途上の段階だ。

コロンビアでは、裁判官が判決の一部にチャットGPTを利用したことも問題となった。

 

 期待と不安が入り交じる対話型生成系AIに対しては、精度向上に加え、犯罪流用を抑止する制度設計が企業側に求められる。同時に、知識の入手がますます簡便になる中、生成された文からヒントを読み取り、クリエーティブな作業につなげる私たちの知的態度の涵養(かんよう)も必要になるだろう。

旅する漱石 近代交通史

 日本を代表する作家・夏目漱石が生きた時代は、鉄道の開通や蒸気船の就航、自転車の普及など、日本の近代交通が目まぐるしく発展していった時期でもあった。旅や日々の暮らしを通し、漱石はさまざまな交通手段を利用している。開通したての鉄道で行った学生旅行、ロンドン留学へ向かった船、下宿生活で練習に励んだ自転車、小説にもたびたび描いた人力車......。
名が知れていくのと並行して移り変わる交通事情を、漱石はどのように見ていたのだろうか。日記や小説の描写を通し、「交通」という新たな軸から文豪の生涯をたどる。


《目次》
まえがき
プロローグ――苦労人から大文豪へ
第一章 活発に旅した学生時代 → 漱石木屑録 → 銚子~三ツ堀、蒸気船の旅
第二章 松山時代・熊本時代の旅行
第三章 憧れの欧州航路
第四章 ロンドン留学時代
第五章 満韓ところどころ
第六章 漱石と人力車・馬車・自転車
第七章 路面電車と郊外電車
第八章 漱石先生の汽車旅
第九章 漱石と乗り物・縦横無尽
エピローグ――漱石の旅は続く
あとがき
主要参考文献


《著者紹介》
小島英俊(こじまひでとし)。1939年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。三菱商事を経て、2006年までセ・デ・ベ・ジャポン代表取締役。05年以降は近代史・鉄道史をテーマに著述業を本格化。鉄道史学会会員。著書に『流線形列車の時代――世界鉄道外史』(NTT出版)、『文豪たちの大陸横断鉄道』(新潮新書)、『鉄道技術の日本史――SLから、電車、超電導リニアまで』(中公新書)、『漱石と『資本論』』(共著、祥伝社新書)、『昭和の漱石先生』(文芸社文庫)、『鉄道快適化物語』『鉄道高速化物語』(ともに創元社)、『世界鉄道文化史』(講談社学術文庫)などがある。
2023-2-7 「通心」ネットワークで「卒論」が話題となり、
久しぶりに、当時の資料「マルク・ブロックの封建社会」関連の研究状況を調べてみた。







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