旅する漱石 近代交通史について

user-pic
0
旅する漱石 近代交通史

 日本を代表する作家・夏目漱石が生きた時代は、鉄道の開通や蒸気船の就航、自転車の普及など、日本の近代交通が目まぐるしく発展していった時期でもあった。旅や日々の暮らしを通し、漱石はさまざまな交通手段を利用している。開通したての鉄道で行った学生旅行、ロンドン留学へ向かった船、下宿生活で練習に励んだ自転車、小説にもたびたび描いた人力車......。
名が知れていくのと並行して移り変わる交通事情を、漱石はどのように見ていたのだろうか。日記や小説の描写を通し、「交通」という新たな軸から文豪の生涯をたどる。


《目次》
まえがき
プロローグ――苦労人から大文豪へ
第一章 活発に旅した学生時代 → 漱石木屑録 → 銚子~三ツ堀、蒸気船の旅
第二章 松山時代・熊本時代の旅行
第三章 憧れの欧州航路
第四章 ロンドン留学時代
第五章 満韓ところどころ
第六章 漱石と人力車・馬車・自転車
第七章 路面電車と郊外電車
第八章 漱石先生の汽車旅
第九章 漱石と乗り物・縦横無尽
エピローグ――漱石の旅は続く
あとがき
主要参考文献


《著者紹介》
小島英俊(こじまひでとし)。1939年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。三菱商事を経て、2006年までセ・デ・ベ・ジャポン代表取締役。05年以降は近代史・鉄道史をテーマに著述業を本格化。鉄道史学会会員。著書に『流線形列車の時代――世界鉄道外史』(NTT出版)、『文豪たちの大陸横断鉄道』(新潮新書)、『鉄道技術の日本史――SLから、電車、超電導リニアまで』(中公新書)、『漱石と『資本論』』(共著、祥伝社新書)、『昭和の漱石先生』(文芸社文庫)、『鉄道快適化物語』『鉄道高速化物語』(ともに創元社)、『世界鉄道文化史』(講談社学術文庫)などがある。
漱石の夏休みから漱石・子規房総探勝碑除幕式
漱石木屑録 → 銚子~三ツ堀、蒸気船の旅について







航路図.jpg


講演木下河岸04.jpg













トラックバック(0)

トラックバックURL: http://mt.s-kawano.net/mt-tb.cgi/455

コメントする

月別 アーカイブ

このブログ記事について

このページは、blogskawano.netが2023年2月11日 10:07に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「マルク・ブロック「封建社会」レビュウ」です。

次のブログ記事は「検索から生成へ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。