2024年7月アーカイブ

6月に松戸市民、50万人達成!。その松戸市は案外と、河川の街でもあります。北海道似の5キロ四方の地形、大きくは、西側に江戸川がとうとうと流れていますが、中央西側部には坂川と新坂川が流れ、東部には富士川・春木川、南部には国分川があります。房総台地の北端にある松戸の地形は台地3分の2、3分の1が低地です。 

 このほど、渡辺尚志(わたなべ・たかし)/松戸市立博物館館長は、『川と向き合う江戸時代―江戸川と坂川の治水をめぐって』を刊行されました。

 これまでの『小金町と周辺の村々』①・『大谷口村大熊家文書から読み解く』②に続く松戸の江戸時代シリーズになります。 

 以下、プロローグなどからご案内ー        

第1章:江戸時代の村・百姓と水とのかかわりを、お話します。   

第2章:江戸川の200キロの治水、水害防止の歴史を取り上げます。               

第3章:下谷地域の水害防止として、坂川が拡張されていく20か村の前半の歴史。                              

第4章:坂川改修の後半、1800年代の掘り継ぎ騒動と合意。     江戸幕府に御普請を嘆願した最初から、56年(1781年~1835年)かかって完成へ。流山の鰭ヶ崎(ひれがさき)から大谷口・古ヶ崎・松戸宿を通り、小山から市川村へと坂川の新水路はできあがる。鰭ヶ崎村名主の渡辺庄左エ門(しょうざえも)は、多額の負担をしています。                              

第5章:新水路完成後の課題。自己負担とは別に、水路への用地や潰れ地への補償では出願のうち12村は、幕府から3600両を拝借。その返済は?、工事関連23か村からは人足負担への軽減嘆願。三代にわたって1000両以上も立て替えた庄左エ門への批判。こうしてできた坂川でしたが、水害を防ぐことは、明治42年(1909年)になってからの樋野口(ひのぐち)排水機場が設けられてから、という。 

 新流路坂川の建設をめぐる近辺の村々の、利害や負担をめぐる顛末、その判断基準など、なかなかの読み物です。具体的なプラン提言や地域指導者の役割、地域社会の利害への対応など、学ぶ報告となります 

 

坂川の改修をめぐってー川と向き合う江戸時代}渡辺尚志館長講演会 11/11

 松戸市立博物館・館長講演会は、渡辺尚志館長により{川と向き合う江戸時代―坂川の改修をめぐって}と題して、11/11(土)、講堂で開催されました。約70人方が、松戸市内にながれる坂川(さかがわの)歴史を学びました。ていねいなレジメには、要点や古文書の現代語訳、カラー地図が記載され、歯切れ良い解説を聞き入ることになりました。以下は、お話の一部をご案内します。 

〇松戸市の地形は、下総台地の上部と下部とに分かれ、下部(下谷・したや)には江戸川や坂川が流れている。戦国時代までは、下谷一帯には人は住まず、耕地もない湿地帯であったが、17世紀(江戸時代前期)になると新たな村(新田・しんでん)が成立した。九郎左衛門(くろうざえも)新田・七右衛門(しちえも)新田の例。集落や耕地ができることで、水害が生まれることになる。                                      〇水害に悩まされ、"三年に一度、米が穫れればよい"と言われるなか、下谷の百姓たちは、17世紀末に開墾が一段落すると、坂川の改修に取り組むことになる。1760年(宝暦10)には、川底の土砂のしゅんせつ、流路の変更、土手の建設などを幕府に願い出る。これは、坂川沿岸の幕府領10か村が幕府に主な負担と百姓自らの負担による案だった。しかし、台地上や台地縁の台方(だいかた)の村々は反対であった。堤防を築いても水害が防げるのか?、人足を出す負担の是非の問題があった。                                               

〇1781年(享和元年)、鰭ケ崎村名主の渡辺庄左衛門らによって、12カ村が初めて坂川の流路を南方(松戸宿・小山・矢切方面などの下郷へ)へ延長することを出願。以降、約60年間、坂川の流路延長は説得と実現へ尽力され、堀継ぎされていくことになる。1834年(天保5年)、下郷村々+坂川組合村々+鰭ケ崎村との合意へ。(ー講演の主たる部分は、おりおりの願書、反対の意見、事件、その成果や課題が述べられていきました。)1836年(天保7)、ルートの延長が実現し、坂川の流路はほぼ現在の柳原水閘までの姿になる。こうして、明治以降の坂川周辺の農業発展の基礎が築かれたが、水害とのたたかいは続く。      

〇江戸時代後半、坂川の改修が実現できた要因をあげる。村々を結集してネバリ強く幕府に働きかけたこと、具体的な改修プランを提案していたこと、地域有力者の政治的な交渉力・私財提供・工事請負があげられる。  

問題点: 東京の経済は大きいものの、景気の変動や財政赤字のリスクがあります。特にコロナ禍以降の経済回復が課題となっています。 対策: 産業の多様化とイノベーションの促進、中小企業支援、観光振興などによる経済活性化策が重要です。また、財政の健全化も必要です。お答えありがとう。東京都は、都市経営の視点から都市政策の現状認識を見えるかするため都財政を民間手法に準じた公会計の樹立を図り、健全指標や、行政の経営化が図られている。このような観点から行政改革の見える化、経営化、持続可能性を目指すべきと思いますがいかがでしょうか?
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東京都が都市経営の視点から公会計制度を導入し、財政の見える化や健全指標の導入を図ることは、行政改革の一環として非常に有効です。このアプローチは、透明性の向上と効率的な資源配分を実現し、住民の信頼を高める効果があります。以下に、具体的な提案とそのメリットをまとめます。

1. 公会計制度の導入と強化

  • 具体策: 民間企業で用いられる会計手法を取り入れ、財務諸表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)を作成。これにより、資産・負債の状況、収支の状況を明確にします。
  • メリット: 財政の健全性を一目で把握でき、効率的な予算運用が可能になります。また、住民に対する説明責任を果たしやすくなります。

2. 健全指標の導入

  • 具体策: 健全指標(財政力指数、財政健全度指標、負債比率など)を導入し、定期的に公表する。これにより、財政の健全性を客観的に評価します。
  • メリット: 財政の透明性が向上し、住民や投資家からの信頼を得られます。また、政策決定の際の重要な指標となり、計画的な財政運営が可能になります。

3. 行政の経営化

  • 具体策: 行政サービスの効率化を図るために、PDCAサイクル(計画・実行・評価・改善)を徹底。業績評価制度を導入し、成果に基づく評価と報酬制度を構築します。
  • メリット: 行政サービスの質が向上し、効率的な運営が可能になります。職員のモチベーション向上にも寄与します。

4. 持続可能な財政運営

  • 具体策: 中長期的な財政計画を策定し、持続可能な運営を目指す。環境や社会に配慮した投資(ESG投資)を推進し、将来世代への責任を果たします。
  • メリット: 長期的な視点での財政運営が可能になり、短期的な利益追求によるリスクを軽減できます。また、持続可能な社会を実現するための基盤が整います。

5. 住民参加型の行政運営

  • 具体策: 予算策定や政策決定の際に、住民の意見を積極的に取り入れる仕組みを導入します。例えば、オンラインでのパブリックコメントや市民会議の開催など。
  • メリット: 住民のニーズに即した政策が実現しやすくなり、行政への信頼感が増します。また、住民の積極的な参加が地域の活性化につながります。

6. ICTとAI技術の活用による効率化

  • 具体策: 行政手続きのデジタル化、AIを活用したデータ分析による政策立案の効率化を図ります。これにより、迅速かつ正確な行政サービスの提供が可能となります。
  • メリット: 行政コストの削減、業務の効率化、住民サービスの向上が期待できます。また、データ駆動型の政策決定が可能となり、エビデンスに基づく行政運営が実現します。

まとめ

東京都が公会計制度を導入し、財政の見える化や健全指標の導入を進めることは、行政改革において重要なステップです。これにより、財政の透明性と効率性が向上し、持続可能な都市経営が実現します。さらに、ICTやAIの活用、住民参加型の運営なども併せて進めることで、東京都はより住民に寄り添った、効果的で持続可能な行政運営が可能になります。

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