問題設定
今回このテーマを設定したは、何か新しい研究をしようという意図からではありません。
ただ、文化・天保期に行われ、また行われようとした赤堀川拡幅について、その同時期に羽生領
など3 か領での悪水処理問題がおこっているということで、何か双方に関係があるのではない
かというちょっとした疑問から始まりました。
ただ史料を読ん進んでいきますと、両者に直接の関係はないようです( それからして、もし権現堂堤の保全に絡んで享和期に幸手領から積極的な動きが認められないとすると、文化5 年末に始まった赤堀川拡幅は渇水期の中利根川流域での舟運円滑化を主目的にしたことなのかもしれません)。
また、このテーマでは享和期から天保期に話が及ぶので、今後機会を見て何回に分けてお話を勧めていきたいと思っています。
今回はこれからの前提となる事だけを取り扱っていきます。
1,赤堀川の水利機構
2,権現堂川の河床変化
3,宝暦2~4年にかけての羽生領による島川への逆水徐門樋の設置について
4,島中川辺領の悪水処理について
5,向川辺領の悪水処理について(次回へ続く)
・情報提供
「(企画展)木下郵便局と吉岡家三代」について
次回予定
10月15日〈土)久喜巡見、コースBの予定

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